『普段はあんなに優しいのに..』生理だと、人が変わったかのように理不尽な言動をとる。『生理だからつらいのはわかるけど、なんでこんなに我慢しなきゃいけないんだ。』
夫婦生活を送っている男性なら、少なからず一度は感じたことがあるはず。
そんな時、男性得意の論理的なアドバイスは、ほぼ意味をなさないどころか、逆に奥さんのイライラを促進させてかねません。
夫が心掛けるべき接し方についてみていきましょう。
目次
旦那さんにできることは解決ではなく緩和
女性の情緒不安定は、ホルモン分泌量のバランスによっておきる生理現象です。
痛みや辛さには個人差がありますが、女性みな等しくあるものであり、妊娠するという体の大事な働きの、副作用のようなものです。
この自然の摂理を根本的に解決するのは不可能です。
男性は問題が発生した際に、論理的な解決方法を模索する方が多いですが、生理のイライラをきれいさっぱり取り除く方法なんてものは存在しません。
奥さんのつらさを少し緩和できれば、旦那さんとしては十分合格です。
気負って難しい解決策に頭を悩ませる必要はなく、何気ない言葉や、ちょっとした日常の行動に気を遣うことが重要です。
『つらいけど少しは気分転換になった』や、『夫が気をつかってくれたから、ちょっと楽になったかも』程度感じてもらえればそれでよいのです。
頑張れは言ってはいけない
これはご存じの方も多いかもしれませんが、心のバランスが不安定な人に対して「頑張れ」をいうのは避けましょう。
なぜなら「頑張って!」や「ポジティブに考えよう!」といくら言われようが、そもそも頑張れないし、ポジティブに考えれない状態に陥ってしまっているからこそ、つらいのです。
また、奥さんは励ましの言葉をポジティブにとらえることができない状態であり、『私、頑張ってないと思われてるんだ…』『生理中なのに全然労わってくれてない…』といったネガティブな受け取り方をしてしまいます。
その為、「もっと〇〇しよう」といった指示的なアドバイスは避け、「どこか痛む?」や「いつ頃からつらい?」といったように質問をして、相手の様態を聞くようにしましょう。
質問された側は、旦那さんから気遣ってもらえてると感じて安心できますし、辛いことを口にだしたり、話を人に聞いてもらうこと自体にストレス解消効果があります。
サポートするなら言葉よりも行動で示す
時に、旦那さんがいくら優しい言葉をかけても、口論に発展してしまう場合があります。生理の時の女性は何事もネガティヴに捉えてしまう為です。
心身共に辛い奥さんの発言にはどうしても刺々しさがあります。奥さんのトゲのある言葉に旦那さんがイラッとし、反論してしまった場合、奥さんもまた反発し…といった具合で悪循環に陥ります。
そんな時は、会話よりも行動で奥さんをサポートしてあげましょう。
行動は、言葉と違いサポートの形が目に見えます。具体的な行動に対して、反論されたり、文句を言われたりはされにくく、言う争いになることは少ないでしょう。
とはいえ、お仕事で忙しい旦那さんは、夕食を作ったりなど時間のかかるサポートは中々難しいものです。なのですぐにできること、例えば、
- 奥さんの好きなフルーツを買ってきて切ってあげる
- 腰のマッサージをしてあげる
- 珈琲や紅茶をいれてあげる等々…
簡単なことで良いのです。奥さんは言葉では刺々しいですが、本当は優しくされたいのです。辛い時に、黙ってサッと紅茶を差し出されて、喧嘩になることはありません。
程よい距離感で寄り添う
奥さんをサポートしてあげる事も重要ですが、程よく距離を置く事も等しく重要です。
ネガティブな思考は他人に感染します。旦那さん自身が心を病んでしまっては元も子もありません。
上記しましたように、生理中の女性は、発言態度共に刺々しい状態です。
『当たらぬ蜂には刺されぬ』
ということわざがありますが、そっとしておいた方がお互いにとってよい場合もあるでしょう。
妊娠してない場合、生理は毎月1度訪れ続けます。今月の生理を乗り切っても来月の奥さんは、今まで以上にイライラしているかもしれません。
生理の度に全力で接しているといつかは消耗してしまいます。
月経期が終わり、卵胞期にはいると自然と奥さんの心は回復します。つまり極論を言えば何もしなくてもよいとも言えます。
しかしながら、夫婦は一心同体ともいいます。普段優してしてくれてることを思い出し、奥さんが辛い時には、無理のない距離で寄り添ってあげましょう。
親切にしてあげたことに対して見返りを求めない
辛い相手に優しくした際に、心のどこかで見返りを求めていませんか?
「優しくしてあげたんだから、ちゃんとありがとうと言って欲しい」
「あれだけ家事を手伝ったんだから、今日くらいは楽をしたい」
こういった対価を期待した優しさは真の優しさとは言えません。真の優しさとは自己を犠牲にした無償の愛です。
対価を期待した場合、その対価がなかったときに負の感情を溜めることなります。
ならば、初めから対価など無いものだと心に決めていれば、負の感情を抱えることもなくなりますし、もし奥さんから感謝されればラッキーとなります。
家族の痛みは自分の痛みです。奥さんが辛い時は優しくするのが当たり前と思って接してあげてください。
それでもやっぱり辛いときは
これまで書いてきました内容を知った上でも、とにかく奥さんの情緒不安定が我慢できない!という方もいらっしゃることかと思います。そんな方へのとっておきの対処法をご紹介します。
自分はサンドバッグなのだと思い込む
*以下は敏感で神経質な方、落ち込み易い方、S気質な方にはお勧めできない方法ですのでご了承下さい。
これまでは負の感情を溜めない対処法でしたが、逆転の発想です。
ひたすら不満を受けてやるぞと意識改革するのです。
奥さんのイライラを思いっきり浴びてボコボコになろうと決心してみてください。あなたはサンドバッグなので無抵抗に攻撃されるのが仕事です。
奥さんの攻撃をノーガードで受けきってやるぞとういう目標をたてると、攻撃される度に自分の仕事が成功していることになるので、マイナスがプラスに転じ、一気に楽になる場合があります。
ここで注意しなければならないのは、サンドバッグなので感情をもってはいけません。相手の言葉や態度を感情で受け止めてしまうと傷ついてしまいます。
あくまで役で行うのです。
テレビ俳優さんがドラマの設定のなかで酷いことをされても、俳優さん自身は辛くないように、自分自身とは切り離してサンドバッグの役を演じてみて下さい。奥さんもまた生理によってボクサーの役を演じされられている女優です。相手の言葉を真に受けてはいけません。
そして良いサンドバッグを演じきれた時は自分を褒めてあげて下さい。
OC(低容量ピル)を服用する
ピルは避妊薬として有名ですが、生理時の不快感を軽減する役割もあります。
男性には意外と知られておりませんが、生理痛を和らげる目的で普段からピルを服用している女性は多くいます。
これにはメリットデメリット(作用副作用)があり、下記リンクにて詳細をまとめています。
方法としては、産婦人科やレディースクリニックにて、診療を受け、OC(低容量ピル)を処方して貰うという流れになります。
もし奥さんの生理痛が酷いと感じた場合は診療を勧めてみても良いかもしれません。